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沖縄 備瀬のワルミ

沖縄のパワースポット、聖域「備瀬のワルミ」にあなたはたどり着けるか?

「斎場御嶽=せーふぁうたき」に代表され、琉球王朝の聖なる祈りの場所とされてきた「御嶽=うた、古くから沖縄本島をはじめ、離島や奄美諸島で、人々の様々な相談にのってきた“特殊な能力”をもつ「ユタ」と呼ばれる女性たち。

独自の自然と文化、歴史を育んできた沖縄には、神秘的な場所や不思議な習慣が今も色濃く残っています。人間の手が入っていない、あまりにも美しく雄大な景色の中には、沖縄古来の“ニライカナイ信仰”などと結びついて、不思議な力が宿るとされるパワースポットも数多く存在しています。

そんな神秘性のある沖縄で、今、注目されているパワースポットのひとつが「備瀬のワルミ」。

今回は、テレビや雑誌などのメディアでも聖地として紹介され、観光客の間で“選ばれた人しか辿りつけない聖域”と話題となっているパワースポット「備瀬のワルミ」についてご紹介します。

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「備瀬のワルミ」とは

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沖縄本島北部、「美ら海水族館」のすぐ側、本部町にある小さな集落「備瀬(びせ)」。その集落の海岸近くに「ワルミ」はあります。地元の人たちからは「ワリーバンタ」とも呼ばれていて、沖縄の言葉で、ワルミ=割れ目、バンタ=崖という意味。その言葉どおり、「備瀬のワルミ」は、両端に10m以上の崖が天高くそびえる場所。真っ白な砂浜の上に、神さまの力で岩の真ん中を切り裂いたかのような荒削りの岩肌の崖が切り立ち、その崖の間からは、どこまでも続く青く澄んだ空と海が見えます。まさにそこは別世界への入口のようです。

“ビシンチュたち”にとっての「備瀬のワルミ」

備瀬の集落の人たちは、自分たちのことを誇りをもって“ビシンチュ”と呼んでいるんだそう。そんなビシンチュたちにとって、「備瀬のワルミ」とはどんな場所なのか?

あるビシンチュ曰く、「備瀬のワルミ」は、昔から“死後の世界”といわれ、これまで誰も近づこうとすらしなかった場所なんだとか。「備瀬のワルミ」は、沖縄の各集落にある神を祀る御嶽(うたき)ではあるそうですが、ユタが祈りを捧げる場所は、ここではなく、このそばの岩の上から拝むのだとか。実際のところ、「備瀬のワルミ」がメディアなどで、“聖地”“パワースポット”などと取り上げられることに少し違和感をもっているというのがビシンチュたちの本音のようです。

とはいえ、同じ御嶽であり、沖縄最強のパワースポットとして知られる沖縄本島南部にある「斎場御嶽」が“気の入り口”であるのに対し、「備瀬のワルミ」は“気の出口”にあたるそうで、特別な場所であるのは間違いないようです。確かに、崖の間から見える抜けの良い景色はまさに出口にぴったり。昔から、この場所が“死後の世界”と呼ばれているのは、“気”が一番最後に通る“気の出口”となっていることに関係があるのかもしれません。

「備瀬のワルミ」への道しるべ

「備瀬のワルミ」が観光客たちの好奇心をかきたてる一番の理由は、“辿り着けるときもあるが、辿り着けないときもある”という不確かさ。どういう意味かというと、「備瀬のワルミ」は地図に載っておらず、行き先を示す看板もありません。

そのため、インターネットや地元の人たちから集めた情報で、基本的には自力で行くしかありません。備瀬の集落から「備瀬のワルミ」に行くには、道なのかも判別しにくい、細い獣道を進んでいくため、多くの人が迷ってしまい、辿りつけないこともあるんだそう。そのため、いつのまにか“選ばれた人しか辿りつけない”場所といわれるようになりました。

そんな好奇心をそそる「備瀬のワルミ」があるのは、備瀬崎の東側。陸からと海から、この2種類の道があるそうです。陸からのアタックはとても道がわかりづらいため、海岸線をつたっていく海側からのアタックが成功率が高いようです。また、満潮の時は砂浜に降りることができないため、干潮時に行くのがベストです。波が激しい時も近づくことができないため、もし、訪れる場合は、干潮で風が穏やかな日を狙いましょう。

備瀬集落とは

「備瀬のワルミ」がある備瀬集落は、230戸ほどの小さな集落で、碁盤の目のように区画されていて、舗装されていない白い砂地が家と家をつないでいます。そして、ひとつひとつの家は、防風林としての役目を果たす“フクギ”という木によって囲まれ、沖縄の古き良き原風景が今も残る貴重な場所となっています。

そんな備瀬集落にある、「備瀬のワルミ」以上に有名なスポットが「フクギ並木」。2万本ものフクギが植えられ、備瀬崎まで続くおよそ1キロメートルほどの並木道です。

沖縄の原風景「備瀬のフクギ並木」

 

そもそも備瀬のフクギは、17世紀後半、琉球王朝で活躍した政治家のひとり、蔡温(さいおん)が、中国で学んだ風水の考え方を取り入れて植えたといわれています。フクギはとても成長が遅いため、当時の人々は、自分たちのためではなく、この備瀬集落の未来、子孫たちのために植えたんだそう。

数ある樹木の中でなぜ、フクギが選ばれたのか?それは、フクギの幹はまっすぐ伸び、厚い葉っぱが密集しているため、防風や防火に適し、沖縄の強い夏の日差しをやわらげ、さらに、樹皮は染料に、枯れた枝や葉は燃料にもなるという、捨てるところが無く、有効活用できる資材だったからといわれています。

この「備瀬のフクギ並木」は、先人たちが、夏の台風、冬の季節風と風害に悩まされる海辺に住むビシンチュたちの暮らしを後世まで守り、よりよい暮らしができるようにと、風水で気の流れを整え作った未来へ送った贈物なのです。

フクギ並木の「夫婦フクギ」

フクギ並木を歩いているとまず最初に見えるのが「夫婦フクギ=夫婦福木」。“幸せを呼ぶ”パワースポットとして人気のポイントです。2本のフクギの巨木が仲睦まじく、寄り添っていることから夫婦円満、カップル円満にご利益があるといわれるようになりました。

フクギ並木の「ガジュマル」

「夫婦フクギ」を更に奥に進んでいった先にあるのは大きな「ガジュマル」の木。沖縄では、“キジムナー”という精霊が棲むといわれる聖なる木で、“幸せを呼ぶ樹、幸せを見守る樹”と言われています。こちらも人気のパワースポット。その神秘的な佇まいと存在感は、備瀬集落の“主”のようです。

水牛車に乗って並木道を散歩

フクギ並木は、水牛車の乗ってのんびり散策することもできます。料金は4名まで2,000円。1名追加するごとに500円かかります。営業時間は8時から16時、所要時間は20分~25分となっています。水牛の体調次第ではピンチヒッターでポニーが引くこともあるんだとか。琉球情緒あふれるひとときが過ごせます。

守るべきルール

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沖縄の原風景が残る備瀬集落。CMや映画のロケで使用されたり、雑誌やテレビでも紹介され、人気の観光スポットとなっています。

ですが、「備瀬のワルミ」の案内看板が立っていないのは、集落の人たちにとって、観光スポットにする場所ではない特別な場所だからともいえます。実際、多くの観光客が訪れるようになり、ゴミや違法駐車などが問題となっています。ゴミは持ち帰るのはもちろんですが、駐車場はないため、レンタカーではなく、徒歩かレンタサイクルで行くのがベストです。備瀬集落の人たちにとって聖域となっている「備瀬のワルミ」を訪れる際には、くれぐれも、マナーを守り、敬意を払ってお邪魔しましょう。

また、備瀬集落も沖縄の原風景とはいえ、れっきしとした地元の人たちの生活空間でもあります。大騒ぎしたり、いくら素敵な風景だからといって、よそのお宅の敷地に入って写真を撮ったりするマナー違反の行動は慎みましょう。

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