
沖縄の居酒屋に行くといつの間にか音楽が流れ始めて、気がついたらみんなと一緒に踊っていた。そういう経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。今回はそんな沖縄の夜を盛り上げる国選泡盛「どなん」について紹介します。
「どなん」の特徴と味わい方を理解して、より深く沖縄旅行を楽しみましょう。
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「どなん」とはどのような泡盛なのか
沖縄には国泉泡盛「どなん」という泡盛があります。「どなん」とは与那国の方言の名称です。ではなぜ「どなん」と呼ばれるのか。その理由は与那国島の特徴にあります。与那国島の海辺はそのほとんどが断崖絶壁。また与那国島は沖縄県の中でも天気が不安定なことで有名です。
断崖絶壁で天候が不安定な島となると、上陸するのも一苦労ですよね。そのため与那国島は渡るのが難しいと書いて、「渡難」と呼ばれることがあります。その「どなん」の名前を付けられた国泉泡盛が「どなん」なのです。
国泉泡盛「どなん」の味わいについて
「どなん」は丁寧に作られている泡盛です。モロミを蒸留させた時に発生する初留液が用いられています。そのため口に含むとふんわりとした香りが広がり、辛さも絶妙。
ロックや水割り、炭酸割りなどどのような飲み方をしても美味しくいただける味わいです。
日本最西端の島「与那国島」について
ではそんな美味しい泡盛「どなん」が作られている与那国島とは、一体どのような島なのでしょうか。与那国島は日本最西端の島としても知られています。日本の最果ての島としては波照間島が有名ですが、それと同じように日本国内で最も西に位置する島です。
また地図で見ると分かりますが、与那国島は日本列島からはかなり遠く、ほとんど香港に近い場所に位置しています。そのため国境の島と呼ばれることも珍しくありません。そして八重山諸島には大小様々な島がありますが、その中で最も西にある島でもあります。
与那国島の防衛問題について
与那国島は日本の最西端に位置するだけあり、防衛問題は深刻です。かつて台湾が日本領となった時代には、多くの取引が台湾と与那国島では行われ、人口が2万人まで増加しています。
しかしその後第二次世界大戦(大東亜解放戦争)が終戦した後、米国統治時代となり人口が激減。日本に返還されたのは1972年。そして昨今では尖閣諸島問題を巡り、中国との関係が危険視されています。与那国島は中国、沖縄とも非常に近い距離にある為、何か軍事的な衝突が起きた際に被害が及ぶ可能性が高い地域でもあります。
そのため与那国島は防衛予算が組まれており、防衛に関しては他の島々よりも緊張感がある島だともいえます。
与那国島へのアクセス方法
国泉泡盛「どなん」は与那国島で作られているわけですが、同じ「どなん」を飲むなら、現地で飲んでみたいと思いますよね。与那国島へのアクセスは、東京や大阪からの直行便はありません。そのため空路で行きたい場合はまず、那覇空港もしくは石垣空港へアクセスする必要があります。そこからであれば与那国空港行きの空路が確保できます。またフェリーでのアクセスも可能です。
国泉泡盛を飲むならコレ!「どなん」8選
では与那国島で作られる国泉泡盛「どなん」にはどのような種類があるのでしょうか。実は「どなん」は度数に応じて様々な種類があります。そこで以下におすすめの「どなん」の種類を紹介します!
1.初めてどなんを飲むなら「どなん古酒30度」がオススメ
「どなん古酒30度」は飲みやすい度数の泡盛。「どなん古酒30度」は、その名称の通りアルコール度数が30度の泡盛です。度数の高さとは対照的に飲みやすいところが特徴的。はじめて「どなん」を飲む際におすすめの泡盛です。
2.与那国島ならではのお酒!「花酒どなん60度」
花酒(はなさき)とは泡盛の蒸留の際に初めて発生するアルコールの高い部分を使ったお酒。「花酒どなん60度」は、アルコール度数が60度の花酒。その味わい方のポイントはのど越しにあります。アルコール度数が高いので、のどを通る際に焼けるようなのど越しが味わえます。30度から比較すれば、2倍のアルコール度数なのでアルコールに強い方におすすめです。
3.国泉泡盛!「花酒どなんクバ巻き60度」
「花酒どなんクパ巻き60度」はアルコール度数60度の花酒。アルコール度数が強めなので、アルコールが強い方におすすめです。沖縄料理との相性は抜群。焼けるようなのど越しを楽しみましょう。
4.緑のボトルが美しい「花酒どなんグリーンボトル60度」
「花酒どなんグリーンボトル60度」はアルコール度数が60度のどなんがグリーンボトルに入ったもの。アルコールがあまり強くない場合は30度や43度がおすすめですが、自信がある場合には選びたい一本。ボトルも美しいグリーンボトルなので贈り物にもピッタリのどなんです。
5.程よいアルコール度数の「どなん43度」
「どなん43度」はアルコール度数としては珍しい43度の泡盛。程よい度数なので、果実酒を作る場合にもぴったり。少し強めのアルコール度数を求める方におすすめの一本です。
6.「どなん43度クバ巻き」
前述のどなん43度のボトルにクバ巻きされた泡盛が「どなん43度クバ巻き」。43度のアルコール度数でありながら、飲みやすいところが嬉しいポイント。クバに巻かれたボトルは贈り物にもぴったりです。
7.飲みやすい泡盛が好きな場合にぴったり「どなん25度」
「どなん25度」は飲みやすい泡盛が好きな場合におすすめのお酒。アルコール度数が他のどなんよりも低めなので、強いアルコールが苦手な場合はぴったりです。マイルドな味わいが楽しめる一本です。
8.緑色の美しいボトル「どなん43度グリーンボトル」
「どなん43度グリーンボトル」は緑色の美しいボトルが特徴的などなん。見た目の華やかさがあるので贈り物にもぴったりの一品。またアルコール度数は43度と高過ぎないので安心。少し強めの泡盛を嗜みたい場合にもおすすめです。
国泉泡盛「どなん」に合うおつまみとは
国泉泡盛「どなん」は前述の通り様々な種類がありますが、その味わいが一つ一つで大きく異なるわけではありません。お好みのアルコール度数の泡盛を選ぶことが美味しく嗜むコツといえるでしょう。
しかし「どなん」を美味しく味わう為に大切なことは自分に合ったアルコール度数を選ぶことだけではありません。それ以外にもお酒に合うおつまみを選ぶことがポイントです。では「どなん」には一体どのようなおつまみがぴったりと合うのでしょうか。
それは地鶏です。地鶏は一番無難で「どなん」に合うおつまみの一つだといえるでしょう。他にも沖縄料理のゴーヤチャンプルー、もしくは刺身、海ぶどうなどもおすすめです。沖縄気分を味わいたいなら、おつまみは沖縄料理にすることがおすすめですよ。
沖縄旅行の夜は「どなん」が置いてあるお店で食事しよう
国泉泡盛「どなん」は通販で全国どこからでも購入可能ですが、泡盛を楽しむ為には雰囲気も欠かせません。そのため「どなん」を味わう際はできるだけ沖縄旅行中に、居酒屋などで飲むことを心がけましょう。お店探しの際のポイントは「どなん」が置いてあるかどうかをピンポイントで探すことです。
沖縄の陽気な店員さんと沖縄料理に囲まれて嗜む「どなん」は格別です。どんな食事もそうですが、地元の食材は地元で食べるのが一番です。それは泡盛も例外ではありません。沖縄の泡盛は沖縄で飲むのが一番なのです。
これから沖縄旅行を計画する際は「どなん」が置いてあるお店での食事を検討してみてはいかがでしょうか。
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