沖縄本島北西部、本部半島の西約5kmに位置する離島「伊江島」。本島の本部港からフェリーで30分ほどで気軽に行くことができます。
総面積は22.77k㎡、人口約4,000人。島の形は、伊江島の特産物でもあるピーナッツ型。
島のシンボル、伊江島タッチューと呼ばれる標高172メートルの城山(ぐすくやま)をはじめ、一面に広がる100万輪もの真っ白なユリ畑など伊江島には美しい自然が溢れています。
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Contents
伊江島の見どころ
城山「伊江島タッチュー」
伊江島の山といえば、島のシンボルになっている標高172mの「城山(ぐすくやま)」。
沖縄本島や海から伊江島を眺めた時、先の尖った独特な形の城山が伊江島の目印にもなっています。
その山の形から伊江島以外のウチナンチュは“先端がとがってる”という意味で、「伊江島タッチュー」と呼んでいます。
島人は、「ぐすくやま」と呼び、島でいちばん位の高い神がいる信仰の山として、航海の安全や豊作などを願って手を合わせる神聖な場所になっています。
また、地質学的にもとても貴重な山でもあります。
なんでも、城山の地層は島より7千万年も古く、「オフスクレープ現象=古い岩盤が新しい岩盤に潜りこみ剥がれた一部が新しい岩盤の上に乗る現象」によって形づくられているんだそう。
このオフスクレープ現象が見られるのは世界でも伊江島だけで非常に珍しい山なんです!
そんな城山の頂上までは階段をの使います。急勾配なので運動にちょうど良さそうですね。
もちろん、城山の頂上から眺める島の景色も最高で、サトウキビをはじめとする農業が盛んな伊江島の街並みは色とりどりの畑に目が行きます。
伊江島の花といえば「ゆり」と「ハイビスカス」
伊江島を代表する花といえば「ユリ」。島の北側にある「リリーフィールド公園」は、美しいエメラルドグリーンの海を背景に広がる約2万6,000坪の広大な公園です。
このリリーフィールド公園では毎年4月中旬から5月にかけて、伊江島ゆり祭りが行われ、約20万球、100万輪のテッポウユリが咲き誇る圧巻の景色が楽しめます。
ユリといえば上のような白いユリを思い浮かべると思いますが、リリーフィールド公園では白いユリをメインにオレンジや薄ピンク~濃いピンクのユリと色とりどりのユリが目を楽しませてくれます。
また、ゆり祭りの期間と合わせて様々なイベントが開催されますので、ゆり以外にも楽しめる要素が満載です。
また、南国ならではの鮮やかな花、1000種類以上のハイビスカスを観賞できるのが「伊江島ハイビスカス園」。
彩りが豊かでゴージャスなハワイアンタイプ、ハワイアンの母体となったオールドタイプのほか、伊江島のオリジナル品種もみることができます。
伊江島ではハイビスカスの栽培が盛んで、島で誕生しているオリジナル新種だけで100~200種類はあるのだそう。
伊江島の海「伊江ビーチ」
島の南東側にある「伊江ビーチ」。
島一番の美しさを誇るビーチで、1km続く長い白浜が自慢。浜辺には南国情緒たっぷりのモンパノキやモクマオウが木陰をたくさんつくってくれるので、快適に過ごせます。
また、美しい伊江ビーチに沿って広がるのは、モクマオウ林。
その林の中には青少年旅行村があり、キャンプも楽しむことができます。
敷地内には、テニスコートや野球場、サイクリングコース、野外ステージなども完備。キャンプ場使用料は大人300円 小人200円。
伊江島の動物「伊江島ビーチサイドホースパーク」
馬に乗ってビーチや森林を散歩したり、いっしょに海を泳ぐこともできる「伊江島ビーチサイドホースパーク」。
体験メニューは、
- 馬と一緒に泳ぐ「馬と泳ごう!海馬遊びコース」
- ビーチや森林を散歩する「1時間のお散歩コース」など初心者や小さな子どもでも参加できるメニュー
- 上級者限定の伊江島の観光名所を在来馬で巡る「伊江島名所巡りコース」
などがあります。
ホースパークには、沖縄在来種の体高110~120cmほどの小さな馬「ヨナグニウマ」も数頭いて、乗ることもできます。
パワースポット「ニャティヤ洞(がま)」
このニャティヤ洞は子宝祈願のパワースポットとして注目を集めている観光地です。
子宝に恵まれない女性が祈願した後に、子授けの神である「ビジル石」を持ち上げた際に重く感じれば男の子、軽く感じれば女の子を授かると言われています。
また、戦時中には防空壕としても使われ、「千人洞(がま)」とも呼ばれています。
伊江島の戦跡
現在は、美しい自然にあふれた伊江島ですが約70年前の沖縄戦で激戦地になった悲劇の島でもあります。
島内に残る当時の激しい戦闘を物語る戦跡が「公益質屋」。
「公益質屋」は昭和の始め頃、一般の質屋より客に有利な規定とし、村民を救うためにつくられた質屋。
沖縄戦で島内の建物はほとんど焼きはらわれたため、原形を保っているのはこの「公益質屋」の建物だけとなっています。
当時、アメリカ軍は海から艦砲射撃を繰り返したため、公益質屋の海側の壁面には無数の大きな砲撃の跡が残されています。
伊江島のグルメ
旅行においしい料理は必要不可欠です。その土地のグルメをご紹介します!
伊江島郷土料理の店「友小」
伊江島役場の近くにある「友小(ドゥシグワァー)」 。友達という意味の方言が店名につけられています。
リーズナブルに島のブランド牛である伊江牛を味わえるお店です。
メニューは、
- たっぷりの野菜と伊江牛を味わえる「伊江牛しゃぶサラダ700円」
- 伊江牛とトマト、レタス、チーズがドーンとのった「伊江牛タコライス牛丼800円」
- 伊江牛の串焼きとジーマーミー豆腐、サラダ、ごはんがセットになったボリュウム満点の「伊江牛串ステーキセット1,000円」
このほか、伊江島特産のイカスミを使った見た目のインパクト大の「イカスミ焼きそば600円」もあります。
食事の後に食べたいのは「黒糖ぜんざい300円」。伊江島産の豆と黒糖を使った氷ぜんざいで、病みつきなる味と評判です。
【住所】沖縄県国頭郡伊江村東江前32-2
【営業時間】
[月・水~金]11:30~14:00・18:00~23:00
[火]11:30~14:00
[土・日・祝]11:30~14:00・18:00~24:00
【定休日】無休
ナチュラルフードのおしゃれカフェ「kukunui」
城山のふもとにある民宿「casa・VIENTO」の1階にあるカフェ「kukumui(ククムイ)」。ククムイとは伊江島の方言で“花のつぼみ”という意味なんだそう。
kukumuiのメニューは、できるだけ伊江島産や県産の食材にこだわったナチュラルフード。島の食材を使ったグリーンカレーや、週替わりのパスタやケーキなどをいただけます。
【住所】沖縄県国頭郡伊江村字東江上549 CASA VIENTO 1F
【営業時間】11:30~17:00
【定休日】日・月・祝・臨休有り
地元で人気のバーガーショップ「エースバーガー」
創業から40年を超えるお店で、伊江牛を使った料理を楽しめます。
名物は伊江牛を使用したハンバーガーですが、リブロースステーキも人気なのです。
地元の住民もこの味を求めてお店に来るそう。
【住所】〒905-0503 沖縄県国頭郡伊江村川平136
【営業時間】11:30~14:00, 17:00~21:00
【定休日】水曜日
伊江島の思い出をお土産に
伊江島の酒「イエラム サンタマリア」
伊江島のサトウキビから造られる人気のラム酒「イエラム サンタマリア」。
泡盛が主流の沖縄県にあって、伊江島は水はけがよい土地のため古くから米の栽培がされず、泡盛をつくりたくてもつくれなかったそう。
そこで、島のサトウキビで作るラムならできるんじゃないか!と、実験のために建てられた施設が引き継がれ、現在では「伊江島蒸留所」として、島の酒「イエラム サンタマリア」を製造しています。
「イエラム サンタマリア」は、“サトウキビの絞り汁だけ使う”というこだわりで、サトウキビの甘く爽やかな香りが広がるラム酒に仕上がります。事前に予約するれば工場見学も可能。
【住所】沖縄県国頭郡伊江村字東江前1627-3
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】土・日・祝
【電話番号】0980-49-2885
告白飲料「伊江ソーダ」
伊江島土産の定番といえば「伊江ソーダ」です。
「”告白飲料”ってなんぞや?」そんな声が聞こえてきそうですが…伊江ソーダと3回口にしてみてください。
「伊江ソーダ、伊江ソウダ、言えそうだ」
もうお分かりですね。
これを飲めば言いづらかった「ごめんなさい」や気になるあの子への告白を後押ししてくれます。
伊ソーダは全4種類で、
- 伊江産黒糖の「ブラックケーンコーラ」
- 白のテッポウユリをイメージとした乳酸ソーダの「ホワイトソーダ」
- 天然の色素で色付けした恋愛専用のソーダ「ピンクドラゴン」
- 島の塩とシークワーサー果汁を使用した塩入りのソーダ「グリーンマース」
色とりどりの見た目も相まって「映え」間違いなしです。
伊江島へのアクセス
いかがでしたか?伊江島は小さな島ですが、見どころたっぷりの島なんです。
では最後に、とっても魅力的で美しい自然に囲まれた伊江島へのアクセス方法をご紹介しましょう。
伊江島へのフェリーが出ているのは、国頭郡本部町にある「本部港」。
那覇空港から車で約1時間30分ほどのところにあります。本部港からは伊江港村営フェリーが運行中。事前に予約をすれば、車両航送も可能。
本部港発・伊江港行きの運行は1日4便。時間は1便9:00、2便11:00、3便15:00、4便17:00。
運賃は片道大人720円子ども360円、往復大人1,370円子ども690円となっています。
本部港からは30分で行くことができる離島伊江島をぜひ、訪れてみてくださいね。
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