西表島(いりおもてじま)は沖縄にある八重山諸島のうちの一つです。しかし沖縄のなかでも他の島々とは異なった自然環境を有しており、さらに八重山諸島内で最大の規模を誇っています。
人口は2500名程度なので決して多い人数とはいえませんが、その分人工的に手を加えられている箇所が少なく、雄大な大自然が残っています。また大自然のおかげで、珍しい動物も生息しているため、自然を満喫したい人には欠かせないエリアの一つだといえるでしょう。
今回はそんな西表島を味わい尽くすおすすめ観光スポット7つを厳選して紹介します。
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Contents
西表島を知る
西表島の場所や特徴は?
西表島は、石垣島を中心とする八重山諸島に属する島で「イリオモテジマ」と読みます。地理的には、沖縄本島よりも台湾に近いほど日本の西の端に位置しています。
また、その独特な自然環境から固有種も多く生息しており、特に島の名前を冠した「イリオモテヤマネコ」は有名です。動物だけではなく植物も特徴的で、西表島のマングローブは日本全体の4分の1以上を占めています。
島全体が国立公園に指定されていることからも、西表島の自然の貴重さが分かると思います。
西表島の気候は?
沖縄県全体に言えますが、亜熱帯性気候に属しています。
しかし、沖縄本島よりも南に位置するため年間を通してさらに温暖な気候が続きます。12月の平均気温でも20度と、避寒地としても観光を兼ねて訪れることができます。
西表島へのアクセス
そんな独島な自然環境を持つ西表島へのアクセスですが、島内に空港はありません。
そのため西表島に行くには石垣島からフェリーを使って海を渡るしかありません。海を渡るといっても、石垣島からだと35~40分程度で到着します。
また、八重山諸島は石垣島や西表島のほかにも、波照間(はてるま)島や小浜(こはま)島、竹富(たけとみ)島など船で観光名所の島が点在しています。三日間船乗り放題などのプランも用意している会社もあるので、是非ご利用してみてください。
ちなみに、石垣島へは本土からも沖縄本島からも飛行機でしか行くことができないのでご注意を!
動植物の観光スポット
水牛車に乗りたいなら外せない!「由布島」
沖縄の離島といえば、おだやかな水牛が車を引いている光景が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。そんな水牛車に実際乗ってみたい、という方は是非とも由布島へ向かいましょう。
由布島は西表島の西側に位置する小さな島ですが、西表島からはほんのわずかしか離れていないので、船に乗る必要はありません。水牛車でゆっくりと牛に引かれていけば、いつの間にか到着してしまうくらい近い距離にあります。
そしてこの由布島の魅力は何といっても亜熱帯の植物です。このエリアでしか見れない、珍しい草花を目の当たりにすることができます。さらにもう一つの魅力は、珍しい動物と昆虫達です。水牛や琉球猪、そして他では見たことがないような蝶々等が生息しています。
水牛車で由布島へ向かう際の楽しみ方にはコツがあります。それはおしゃべりを控えて、三味線の弾き語りや自然の風の音、波を音に耳を傾けることです。
特に普段忙しく働いている場合は、水牛車に揺られてゆったりとした時間を過ごすことで、身心のヒーリングとなるかもしれません。
ジャングルを満喫したいなら、「ユツン川」へ向かおう
西表島といえば、亜熱帯のジャングルが有名ですが、それを思いきり味わいたいならユツン川へ行きましょう。ユツン川は、マングローブの中を流れている川ですが、事前に申し込みしておけばそこをカヌーで下ることができます。
ユツン川を観光スポットの一つとして旅に盛り込むなら、このカヌーもセットにしたいところです。そうすると、植物だけでなく、水辺付近にいる虫や魚も確認できるかもしれません。
またユツン川付近では、カヌーだけでなく、トレッキングツアーも開催されています。実際にマングローブの中を歩いてみたい場合は、トレッキングが向いています。
そして上流に辿りつけば、そこには壮大な三段の滝が流れ落ちています。その滝壺で軽く水浴びもできるので、夏の暑いシーズンにはうってつけの観光スポットだといえるのではないでしょうか。
ダイナミックな観光は「カンビレーの滝」へ
カンビレーの滝は西表島の中央に位置する、なんど全長200mもある滝です。全長200mといえば、バンジージャンプの日本最高高度よりも長い距離です。
このカンビレーの滝の特徴は、高低差が少なく、急こう配の川のように見えるところです。この滝の中に飛び込んだりすることはできませんが、その光景は非常にダイナミックで一見の価値ありです。
穏やかなマリンブルーの海とは対照的なダイナミックさを味わいたい場合に適した観光スポットだといえるでしょう。
マリンブルーの海を見渡す「大見謝ロードパーク」
大見謝ロードパークは西表島の北部に位置する遊歩道です。しかしながら大見謝ロードパークはただ遊歩道ではありません。
マングローブの林の中を歩ける遊歩道なのです。そして遊歩道の先には、絶景が眺められる展望台があります。夏場歩くのは、多少体力がいるかもしれませんが、その苦労が報われるだけの景色が眺められます。
車での移動に疲れた際や、海以外の観光スポットに興味がある場合は、大見謝ロードパークに立ち寄ることを検討してみるのがおすすめです。
西表島の海を楽しむ観光スポット
おしゃれな星の砂を見たいなら「星砂の浜」
西表島に限らず、沖縄観光といえばビーチが欠かせません。沖縄には沢山のビーチが存在していますが、その中でも星の砂があるビーチはここしかありません。
珍しいもの好きには外せない観光スポットの一つが星砂の浜です。星砂の浜は西表島の北部に位置しているわけですが、そこにあるのは星の形をした砂だけではありません。
マリンブルーの美しい海には南国特有のカラフルな魚が泳いでいます。岩の隙間に少し目を向けるだけで、沢山の魚を見つけてしまうかもしれません。
そんな素敵な星砂の浜でおすすめのマリンスポーツが、シュノーケリングです。
星砂の浜まで来て、ただ星の形をした砂を見るだけではもったいない、と感じる方は特にシュノーケリングを検討しましょう。
シュノーケリングであれば、ダイビングのようにきっちりとした講習を受ける必要がなく、気軽に安心して楽しめます。
また水中深くまで潜ることもほとんどないので、安全性が高いともいえるでしょう。透明度の高い水中で、星の砂と美しい魚達を同時に楽しんでみてはいかがでしょうか。
珊瑚でできた珍しい島「バラス島」
バラス島は西表島からそう遠くない場所に位置する島です。この島の驚きポイントは、島そのものが珊瑚のかけらでできていることです。珊瑚は植物ではなく、動物です。その動物である珊瑚の骨が宝石になることは広く知られているかもしれません。
しかし珊瑚が島になる、という話を耳にしたことがある人の方が少ないのではないでしょうか。そんな貴重な珊瑚の島であるバラス島を訪れた際におすすめのアクティビティがあります。それは海水浴とシュノーケリングです。
西表島の海はどの海岸から見ても、マリンブルーで美しい海が眺められますが、このバラス島の海は一味も二味も違います。
テレビコマーシャルになりそうな程、本物の「青」を目撃することになるかもしれません。そして海の透明度が高ければ、シュノーケリングはより楽しめるようになります。きれいな珊瑚と魚達を、シュノーケリングで楽しんでみてはいかがでしょうか。
感動的な海の美しさが堪能できる「白浜ビーチ」
西表島には、いくつも魅力的なビーチがある為、全てを紹介することはできませんが、とにかく美しい海が見たい、という場合はこの白浜ビーチを訪れましょう。
白浜ビーチは、船浮という西表島の東側にあるビーチです。辿りつく為には、10分程度の短い時間船に乗る必要があります。
船に乗ることが多少面倒だと感じるかもしれません。しかし白浜ビーチならそんなことは吹き飛んでしまうくらい、透明度の高い美しい海を眺めることができます。
まとめ
ここまで西表島の観光スポットについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
西表島はどの観光スポットに行ったとしても、自然そのものがその名所なので外れだと感じることはほとんどないはずです。
しかしながら、今回厳選して紹介したところ意外にも様々な観光スポットがあるので、限られた時間の中でいくつかの場所を巡る場合は計画性が必要だといえるでしょう。
そしてもう一点、西表島を楽しむ際に注意すべきことがあります。それは仕事や日常の問題を忘れて、思いきり楽しむことです。その為には、SNSの更新やメールの返信も忘れてしまっていいかもしれません。
電子機器によりデジタルな情報空間から自分を切り離すことで、より深く自然を満喫することができるはずです。
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