沖縄県糸満(いとまん)市は、沖縄本島の最南端に位置する市で、那覇市から車で約30分のところにあります。
今回は、「糸満市を楽しもう!沖縄県糸満市の人気観光スポット15選」と題して、糸満市に行ったら見逃せないスポットをご紹介します。
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Contents
糸満市とは
糸満市は、人口約6万人、那覇市から南へ約12 ㎞のところにあります。
亜熱帯海洋性気候で、年平均気温は22~23℃と、一年を通して気温の差が小さいため、四季の変化が乏しいという特徴をもっています。
また、降水量が年間2,000 ㎜前後と多く、夏は 気温30℃、湿度80%以上になることも多いため、熱帯気候のような非常に蒸し暑い日が続きます。
糸満市の観光スポット
糸満市には、グスク(琉球王国成立前後の勢力者の拠点となった城)があり、また、サーファーに有名なビーチがあり、そして、太平洋戦争の沖縄戦最後の激戦地の跡があります。
以下では、糸満市の観光スポットをご紹介します。
具志川(ぐしかわ)城跡
具志川城跡は、13~15世紀に栄えたグスクで、沖縄本島最南端の標高約17mの崖に築かれました。
崖に沿うようにして自然の石を積み上げた野面積みの石垣があります。正門付近以外は三方が海に面していて、太平洋を一望できる絶景スポットになっています。
南山(なんざん)城跡
南山城跡は、12世紀後半に築かれ、三山時代に栄えた南山王の居城跡です。地元では南山グスクと呼ばれています。
当時の栄華を思わせる石垣が特徴ですが、現在はその城壁と遺構の一部が残るだけで、遺跡の大半は小学校の敷地内にあります。
また、「沖縄の名木百選」に選ばれた城跡内のガジュマル群生も見どころになっています。
喜屋武(きやん)岬

喜屋武岬は、沖縄本島最南端の岬で、高さ10~20 mの断崖が切り立ち、この岬を境にして太平洋と東シナ海に分かれます。
断崖の上には灯台や展望台があり、国指定名勝・天然記念物の「喜屋武海岸及び荒崎海岸」の眺望や大海原を眺めることができます。
喜屋武岬を含む本島南部の海岸は、沖縄戦最後の激戦地であった地域で、沖縄戦跡国定公園に指定されています。
糸満漁港
糸満漁港は、日本最南端で最西端の漁港です。マグロやイカ、カジキ、シーラなどが主に水揚げされ、旧正月には港中の漁船が色鮮やかな大漁旗を掲げて、その年の大漁を祈願します。
また、旧暦の5月4日には海の恵みに感謝し、大漁と航海安全を祈願して、ハーレー(船を漕ぎ競い合う伝統行事)が行われます。
糸満海人(うみんちゅ)工房・資料館
糸満海人工房・資料館は、糸満海人(=漁師)の歴史、文化を保存、継承することを目的として運営されています。
手作りの漁具や日用品を展示するほか、先人の暮らしの知恵や工夫を体感できます。
また、サバニという沖縄の伝統的な小型漁船を漕ぐ体験もできます。
沖縄県営平和祈念公園
沖縄県営平和祈念公園は、沖縄戦終焉の地となった摩文仁(まぶに)の地にある県営公園です。
園内に建設された「沖縄県平和祈念資料館」のほか、沖縄戦で戦死した23万人以上の犠牲者の名を刻んだ「平和の礎(いしじ)」、戦没者の鎮魂と永遠の平和を祈る「平和祈念像」のほか、「国立沖縄戦没者墓苑」などが建立されています。
ここには、慰霊で訪れる団体や修学旅行生などが多く訪れ、観光の要所ともなっています。
ひめゆり平和祈念資料館
ひめゆり平和祈念資料館は、太平洋戦争末期の沖縄戦で、戦争中に起こった悲惨な体験を通して、平和の有難さをいつまでも忘れないようにするために設立されました。
ここでは、戦争で亡くなった人々の遺品、あるいは、生き残った人たちが当時の様子を話したビデオなど、貴重な資料を見ることができます。
ひめゆりの塔

ひめゆりの塔は、ひめゆり学徒隊と呼ばれた、沖縄戦で負傷した兵士や住民などの看護をする女子学生の一隊のことで、多くの学生が犠牲となり、彼女たちを慰霊するために建てられた碑です。
この慰霊碑は、ひめゆり平和祈念資料館の近く、沖縄陸軍病院第三外科壕の跡地の上に建てられています。
轟壕(とどろきごう)
轟壕は、全長約100 mの東西に延びる自然の壕で、1945年6月下旬、知事や県庁職員が避難し、沖縄県庁最後の地ともいわれています。
また、ここには多くの住民も避難していて、最終的には約600人が生き延びたとされていますが、一方で、アメリカ軍の攻撃が続くなか、多くの人が犠牲になったといわれています。
南浜(みなみはま)公園
南浜公園は、潮崎町海岸沿いに広範囲にわたって位置し、慶良間(けらま)諸島まで見渡せるロケーションと、美しい夕陽が見られる公園です。
海岸沿いの「自然観察ゾーン」では、砂浜を散策できるようになっていて、ピクニックや休憩もできます。
また、「水辺散策ゾーン」では、川沿いの遊歩道が完備され、ウォーキングやジョギングもできます。
米須山城(こめすやまぐすく)海岸
米須山城海岸は、サーファーにとっては好条件の波があるということでも有名なビーチです。
この海岸は、サンゴや貝が群生して足元が危ないため、遊泳やシュノーケリングには向いていませんが、干潮時にリーフ(岩礁)での遊びには適していますので、潮干狩りもできます。
また、毎年「糸満市長杯サーフィンコンテスト」も開催されています。
美々(びび)ビーチいとまん
美々ビーチいとまんは、ホテルに隣接した美しい白浜のあるリゾートビーチです。シャワールーム、ロッカールームが完備され、遊泳エリア、マリンスポーツエリアだけでなく、ビーチバレー、多目的広場などの施設が充実しています。
東屋は、最大450名収容の大型のものから、4~8人が利用できる小型のものなど用途に合わせて利用できます。
また、泳ぐだけでなく、バーベキューやマリンスポーツ、ビーチスポーツも楽しめます。
沖縄県平和創造の森公園
沖縄県平和創造の森公園は、総面積が約22 haあり、戦争で失われた緑を取り戻し、緑に親しみ、緑に憩い、緑に学び、平和への思いを新たにする場として、植樹祭跡地で整備が行われ、1998年4月に開園しました。
園内には、リュウキュウマツやフクギ、テリハボク、モンパノキなど、数多くの樹木が植えられています。
また、展望台、噴水、多目的広場、遊歩道、水車小屋など設備も充実して、東シナ海と太平洋を一望できるロケーションに恵まれた、家族で楽しめる公園です。
大度浜(おおどはま)海岸
大度浜海岸は、沖縄県平和創造の森公園の海岸線にあり、干潮時には美しい珊瑚礁の海で、イノー(礁池)観察を楽しめます。
また、1 mほどの浅瀬がありますので、色とりどりの熱帯魚などを見ることもできます。
さらに、初夏から夏にかけてはウミガメが産卵に訪れる浜としても知られています。
糸満市中央市場
糸満市中央市場は、市民の台所で、地元では「マチグヮー(=市場)」と呼ばれています。
新鮮な野菜や鮮魚、豆腐やかまぼこなど、生活に欠かせない地元の食材を安く購入できます。
市場内には休憩所や食堂、周辺にはカフェやレストランもあり、また、2か月に1回、手作り作家によるオリジナル作品を販売する店など40店舗以上が参加する「ちむちむ市」が開催されています。
まとめ
今回の「糸満市を楽しもう!沖縄県糸満市の人気観光スポット15選」はいかがでしたか。
糸満市は、那覇市から車で30分ほどのところにあり、サーファーなどに有名なビーチがあるなど、沖縄らしい美しい風景も広がり、また、いにしえの琉球の名残を思わせる城跡や、沖縄戦の最後の激戦地の跡も残る場所です。
こうした点からも糸満市は、まさに沖縄という土地を知るにはまさにうってつけの場所ですので、ぜひとも訪れてみてください。
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