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沖縄における「ニライカナイ」とは?ニライカナイの意味と地元での意味

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ニライカナイとは琉球で古くから伝えられている神の世界を意味する言葉。沖縄にはパワースポットや神秘的な場所が多いことは有名です。

そんなパワースポットにはニライカナイが関係しているともいわれているところも少なくありません。では一体にライカナイとは現地でどのように認識されているのでしょうか。

本記事ではニライカナイについて詳しく紹介します!沖縄旅行の前にニライカナイについての理解を深め、旅行の時により深く沖縄を味わうようにしましょう。

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ニライカナイの意味とは

沖縄は周囲を海に囲まれています。そのため自然の恩恵は基本的には海から授かります。本州など陸続きの地域であれば、恩恵を授かるのは山かもしれません。しかし沖縄の場合は海なのです。海からは魚や貝など貴重な食材が得られます。これらをただの食材として捉えるのではなく、遥か彼方にある神々の住む場所からの贈り物だと考えたのです。

その神々の住む島のことをニライカナイと呼びます。ニライカナイは暮らしの恵みをもたらしてくれる場所を指す言葉なのです。そして実際に沖縄にはニライカナイの神にまつわるお祭りがいくつもあります。ニライカナイの概念は沖縄の文化を考える上では欠かせないものの一つなのです。

ニライカナイから届けられるもの

ニライカナイは基本的には恵を授けてくれる神々の島とされています。しかしその一方で厄災を運んでくる場合もあるという説もあります。厄災の一つは害虫や疫虫です。穀物や農作物に被害を及ぼす虫や自然現象もニライカナイから運ばれてくるという考え方もあるのです。

このようなことからニライカナイは楽土としての側面が強いわけですが、必ずしもそれだけではないことが分かります。ニライカナイは恵と災い、その両方をもたらす場所だとも考えられています。

ニライカナイがある方角とは?

ではそんなニライカナイはどの方角にあるのでしょうか。それは沖縄から見た遥か東です。沖縄の北西には日本列島がありますよね。その反対側の方向にニライカナイがあるとされているのです。

しかしニライカナイは地上に存在するわけではありません。ニライカナイは地底や海底に存在するという説もあります。海底にある国といえば何か思い出す物語はありませんか。昔話の浦島太郎で有名なのは竜宮城伝説ですよね。

海の底にある楽園。何かニライカナイと共通点は感じないでしょうか。もちろん竜宮城とニライカナイの関係に根拠があるわけではありません。しかし海底に沈む楽園があるとすれば、おそらく竜宮城とはそう遠いものではないと想像することができるのです。

ニライカナイの神がやってくる時期について

豊穣をもたらすニライカナイの神は、いつ頃の時期にやってくるのでしょうか。基本的にその時期は年初とされています。年明けにみなさんがお正月を過ごしている時期にやってくるのです。そして一度訪れたらすぐに帰るものと考える¥かもしれませんが、そうではありません。

ニライカナイの神は一度訪れたら、すぐに帰るのではなくしばらくの期間滞在して年末に帰っていくのです。このようなことを鑑みればニライカナイの神は一年の間長期に渡り人間に恵をもたらしてくれていると考えられますよね。

ニライカナイには魂も関係している

ニライカナイからもたらされる恵は食物や作物だけではありません。実は魂にも関係しています。これから生まれてくる子供の魂、それもニライカナイからやってくるという考えもあるからです。

そしてそのその魂が宿った人間が死亡した時に帰る場所もニライカナイだとされています。死者の魂は、天に昇っていくのではなくニライカナイに帰っていくという考えが残されているのです。

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死者の魂のその後について

琉球王国時代及び、沖縄の一部地域では死者の魂について、東京や大阪など世間一般の魂とは異なる考え方があります。現代日本の一般常識は西洋の唯物主義そのものです。神道や八百万の神々をオカルトとして否定するのが一般的です。魂の存在を全く無視した教育や経済発展が行われています。

しかし琉球王国時代の考え方は唯物主義ではありません。肉体が滅んでも魂が残ることは現代とは真逆の常識だったのです。実際に琉球王国では死者の魂はニライカナイに一度は去る、とされていながらもその存在がそれで終わるものではありませんでした。

7代後になれば守護神になるという考え方が存在していたのです。これはつまりどういうことかといえば、ニライカナイは魂が生まれ変わる場所だということです。ただの死者の魂が守護神へと生まれ変わる。ニライカナイはそういった神聖な場所でもあるのです。

ニライカナイの概念は古代日本の考え方と類似している

沖縄県が正式に日本の国土とされたのは最近の話。実は150年も経過していません。それ以前は琉球王国として独自の文化を持ち発展してきたのです。ではなぜそんな琉球王国が日本の国土となったのでしょうか。

それは薩摩藩の侵略や日清戦争なども関係しますが、考え方が古代日本と琉球王国が非常に類似していた、ということも大きいといえます。つまり琉球王国と日本は、異なる国であるが同一の文化を持つという見方もできたのです。ニライカナイの概念が実は日本の常世国の考え方と類似していたのです。

常世国とは日本神話の世界観を表す言葉であり、ニライカナイとかなり近い概念だったのです。古代日本にも神々の住む場所があり、それが常世国として認識されていました。そしてそこからもたらされた恵によって生かされている、という考え方が根付いていたのです。

少なくとも現代社会のような自然や動物を支配の対象として経済の為に破壊していく、という西洋的な考え方ではなかったのです。

ニライカナイとオホツガグラ

ニライカナイについて考える際に、無視できない他界の概念があります。それはオホツカグラです。ニライカナイは恵をもたらし、魂が帰る場所でもあったのですが、それとは異なる他界があるとされていたのです。

ではオホツカグラとはどのような概念なのでしょうか。オホツカグラとは、琉球神道では欠かせない概念の一つです。ニライカナイが海底や地底にある楽土ならオホツカグラはそれとは対照的に遥か天空にある楽土とされています。

そしてオホツカグラは権威的な他界として、琉球王国時代には、宗教支配の為に用いられた時期もありました。ニライカナイは庶民的な他界の概念だとすれば、オホツカグラは権威を象徴する概念だといえるのです。

ニライカナイ信仰は沖縄県に限るものではない

当時の琉球王国の人々にとって、ニライカナイ信仰はお祭りの多さが示すように、人々の生活にとって切り離せないものの一つだったのです。

ではそんなニライカナイはどの辺りの地域で信仰されていたのでしょうか。それは沖縄県だけではありません。鹿児島県の奄美諸島の辺りまでニライカナイ信仰は普及していたのです。

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ニライカナイとは海の彼方にある理想郷

いかがでしたか?ニライカナイは海の彼方にある理想郷であり、伝統的な信仰の対象でもあります。沖縄県外から訪れて、初めてニライカナイ信仰を知った場合はあまりにも一般常識とは異なる世界観に驚いてしまうかもしれません。終戦後の日本は基本的に唯物主義以外の考え方にはオカルトのレッテルが張られているのでそれは仕方がないことです。

しかしかつての琉球王国ではそれが文化として存在していたのです。旅行者としてはそのこと忘れずに尊重する姿勢が大切です。沖縄旅行で地元のお祭りに参加する際は、ニライカナイ信仰について学んでから参加すればより深く楽しめるのではないでしょうか。

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