ちんすこうやサーターアンダギーを初めとする“沖縄のおやつ”。これらはお土産品としてもよく知られていますが、地元の方がよく食べているおやつには、他にもたくさんの種類があります。
沖縄県内のスーパーを覗けば、まだ見たことのないお菓子に必ず出会えますよ。
今回は、地元でおすすめの沖縄の定番おやつをご紹介します。本記事を参考に、今まで見たことのない、食べたことのない、沖縄好きにはたまらない沖縄のおやつを手に入れてみてはいかがでしょうか?
次に沖縄へ足を運んだ際の楽しみがまた1つ増えますよ!
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Contents
沖縄のスーパーで買える!定番おやつ
沖縄県内のスーパーといえば、24時間営業の「ユニオン」や「サンエー」「かねひで」、近年では“琉球イオン”が展開するイオン系列のスーパーなど、地域密着型のスーパーがあります。どのスーパーも沖縄に特化した食品が並び、本土では見たことのない珍しい商品と出会えることも。
どのスーパーでも、お菓子コーナーには沖縄県ならではのおやつが置いてあり、手軽に買うことのできる定番おやつがたくさん。今まで聞いたことのないネーミングのおやつは、思わず興味を惹かれてしまいます。沖縄に来たらぜひ食べて欲しい、定番のおやつを5種ご紹介します。
タンナファクルー
“玉那覇さんの黒いお菓子”という意味をもつ「タンナファクルー」。時は明治、琉球王朝の首都であった首里で、菓子店店主・玉那覇(たまなは)さんが黒い菓子を考案したことから、この名が付いたといわれています。(※玉那覇さんの肌が黒かったという説もあり。)現在も玉那覇さんの氏族が経営する「丸玉製菓」や、他メーカーでも作られています。
沖縄の伝統菓子「タンナファクルー」は、沖縄黒糖、小麦粉、砂糖などを練り込み、ふっくらと焼き上げる昔懐かしい味わい。初めてでもどこか懐かしさを感じるのは、シンプルな材料だけを使った素朴な味わいだからこそでしょう。
ポーポー
国民の祝日「子供の日」は5月5日ですが、今も旧暦行事を大切にする沖縄では、旧暦5月4日(例年6月頃)に「子供の日」に相当する「ユッカヌヒー」が行われます。そこへ登場するのが「ポーポー」。仏壇などにお供えし、子供の健やかな成長を願うために作られています。
ポーポーは、沖縄風クレープの一種。小麦粉から作るもちもちの生地を焼き、油味噌(肉味噌)を塗り、くるくると巻いて片手で食べられる料理です。ユッカヌヒーで食べられるのがメインですが、スーパーなどでは日常的に作られていたりしますよ。
ちんぴん(ちんびん)
ご紹介したポーポーと肩を並べて比較されるのが「ちんぴん」。くるくると巻かれた見た目が非常にそっくりな上、小麦粉・黒糖から作り、色合いも似ているため、見た目から判断しにくいほど。
元来、ポーポーは伝統的な料理、ちんぴんは黒糖入りの甘いお菓子として、広まりました。ちんぴんもポーポーと同じく、ユッカヌヒーに食べられています。
甘いおやつとして食べたいならちんぴんを、甘くない塩気のあるおやつを食べたいならポーポーを選べば間違いありません。
ただし、ちんぴんを「黒ポーポー」などと呼ぶこともあり、さらにスイーツ化したポーポーもあるそうなので、購入前に確かめてくださいね。恩納村にある琉球村では、ポーポー屋でポーポーを食べることができますよ。
アガラサー
沖縄の祝い事のおやつといえば、“蒸す”という意味をもった「アガラサー」。これは、黒糖の練り込まれた蒸しパンです。もちっとした食感で、黒糖入りのものが「黒糖アラガサー」と言われますが、ほぼ黒糖が入ったものが流通しており、アガラサーといえば黒糖入りと思っても良いほどです。
ポーポーやちんぴん、このアガラサーは、家庭でも簡単に作れるミックス粉が販売されているほど、沖縄でも定番のおやつです。さらに、個包装のアガラサーは、ユニオンやサンエー各店で販売されています。おやつとして食べるには丁度良く、気に入ったらミックス粉をお土産にしても良いですね。
アンダカシー
不思議な名前の付いた定番おやつ「アンダカシー」。ネーミングからは“甘いお菓子”を想像しますが、実は沖縄料理に欠かせない“豚”を使ったお菓子です。豚のお菓子といえば、“ミミガー”がお土産品としてもよく知られていますが、アンダカシーはラードを作る際に残った豚の皮(脂)を使ったお菓子。
噛むたびに脂がじゅわっと滲みでてくるため、お酒のおつまみに最適!おやつとして食べるには少し脂っこいかもしれません。泡盛と一緒に、酒の肴として召し上がってみては?
1年中餅がある沖縄!お餅のおやつとは?
定番のおやつ以外にもおすすめしたいのは、沖縄の伝統行事で欠かせない、お餅を使ったお菓子。その時期になれば、どこのスーパーもこぞってお餅を宣伝するほど、沖縄とお餅は切っても切れない縁があります。見かけたらぜひ食べてみて欲しい、沖縄限定のお餅をご紹介します。
ウチャヌク
真っ白なお餅を三段重ねにした「ウチャヌク」。旧暦12月24日は火の神が天へ渡り、その年家庭で起こった出来事を神様に報告する日です。それを「御願解き」といい、火の神の周りを掃除し、お供え物をするのが習わしです。
このお供え物として登場するのが「ウチャヌク」。味のついていないシンプルなお餅だけに、お供え物としての要素が高いお餅です。
ウチャヌクは、御願解きの近い冬の時期になると、スーパーなどで見かけます。冬の沖縄を楽しむなら、この時期にしかないウチャヌクを探してみても良いですね。ぜんざいに入れたり、お雑煮風にしたり、みたらしタレをかけたりと、色々な食べ方ができます。
ナントゥー
お正月の定番料理である「ナントゥー」。沖縄の正月はお雑煮ではなく、このナントゥーを食べるのが習わしです。もち米に赤味噌、島胡椒を練りこんだお餅は、わらび餅のような、はたまたういろうのような食感。
スーパーよりも、沖縄各地域に点在するファーマーズマーケットなどで手に入れることができます。
ファーマーズマーケットは、基本的にはその土地で採れた野菜やフルーツなどを販売していますが、地元の方の手作りお菓子なども販売しています。今や定番のおやつとして親しまれている伝統菓子は、ファーマーズマーケットを覗いてみることをおすすめします。
ムーチー

独特な香りが好き嫌いを分ける「ムーチー」。鬼餅とも記されるムーチーは、沖縄版鬼退治の逸話が残されています。
気になるお味は、砂糖などで味をつけた餅粉を月桃の葉で包み、丁寧に蒸しあげて作る伝統的なお菓子。この月桃の葉が独特の香りを生み出すため、サンニン(月桃)の香りがダメという沖縄人も多いのです。
その香りの強さといえば、スーパー店内に充満するほどで、ムーチーを食べる旧暦12月8日になると、独特な香りをどこかしらで楽しめます。ナントゥーと同じく、季節でなくともファーマーズマーケットで購入することができますよ。
おすすめしたい!沖縄の定番おやつ
いかがでしたでしょうか。
今回は、沖縄では定番の人気おやつをご紹介しました。ちんすこうなどお土産の定番品も素敵ですが、ちょっと変わった独特なお菓子を楽しんでみるのもオススメです。
この土地で古くから親しまれてきたお菓子を、旅行でもぜひ味わってみて下さい。意外とハマってしまうものがあるかもしれません!日持ちするお菓子は、お土産にも最適ですよ。
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