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沖縄のパーントゥ祭りに参加しよう!パーントゥ祭りの基礎知識と楽しみ方

パーントゥとは、年に一度 宮古島の島尻集落で行われる伝統行事で、地元の大人から小さな子供まで走り回り、家や車や全身までも泥だらけになる奇妙なお祭です!

1993年に重要無形民俗文化財に指定されているこの行事の正式名称は【パーントゥ・プナハ】「パーントゥ」は宮古方言で鬼や妖怪、「パーン(食べる)+ピトゥ(人)」が訛った言葉「プナハ」は祈願祭という意味の悪霊払いの意味を持つ伝統行事です。年に三回あるプナハ行事の最終回にあたります。今回は謎に満ちた不思議なお祭り【パーントゥ・プナハ】をご紹介します。

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パーントゥの由来

パーントゥの発祥は、百数十年前。島尻集落でのお祭りの日、集落の北に位置する元島(ムトゥズマ)の北の海岸にクバの葉で包まれた仮面が流れてきました。(※この海岸を現在では「クバマ(クバ浜)」と呼んでいます。)神女たちは仮面を海の彼方からの来訪神だと考え豊作円満をもたらすので大切に保管するようにと村の人々に伝えたそうです。

時は流れ、現在では漂着した仮面を親(んま)とし、さらに中(なか)、子(っふぁ)の3つの仮面を使い、3人の集落の若者が体中に泥を塗って、その上にキャーンというツル草を全身にまとい神の化身となり、人々に泥を塗って厄を払い無病息災を願う祭りとなりました。

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パーントゥの泥

パーントゥは、集落のはずれにある聖地の井戸「ンマリガー(生まれ井戸)」から泥をくみ出して全身に塗っています。

「ンマリガー(生まれ井戸)」の由来は、昔 子どもが生まれた際に、ンマリガーの井戸の水が産湯に使われていた事からきています。この神聖な井戸の底から取れる泥が、人間にまとわりついている悪霊を連れ去ってくれるという言い伝えがあり、現在の「パーントゥ祭り」で泥を用いるようになったそうです。

しかしこの泥、硫黄のような強い臭いを放っており 全身に泥をまとったパーントゥの姿の恐ろしさと相まって不気味な雰囲気を醸し出しているので、小さな子供が怖がるのも無理がありません…

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パーントゥ祭りの始まり

3人の来訪神「パーントゥ」は、島尻集落の青年会によって希望者から選任されます。ンマリガー聖地の井戸から泥をくみ出し全身にぬりたくり、頭にはマートゥ(ススキ)をし、手にはグシャン(杖)を持ち仮面を持ってパーントゥの誕生です。はじめに「パーントゥ」は、祭りの時以外にお面を保管している家(ムトゥ)へ、ムトゥ廻りをします。

お面の保管場所を廻り祭りの開始の報告をして、お清めの酒と塩をもらいます。ムトゥに集まって【パーントゥプナハ】をお祝いする集落の人たちにもパーントゥは容赦なく泥を塗りたくっていきます!こうして夕方の17:00頃にはパーントゥが集落に入り、【パーントゥプナハ】がはじまります。

続々と集まる集落の人々の中に全身泥まみれのパーントゥが現れ、神様のご利益がある泥をつけようと襲いかかってくる。距離をとりながら見守るも、いきなり方向転換したり、走り出したりするパーントゥに捕まえられ泥をつけられる人が増えていき、集落全体が恐怖の悲鳴と笑い声で包まれていきます。

警ら中のパトカーや、取材のマスコミ陣、観光客にもパーントゥは容赦なし。御利益は欲しいけど捕まる恐ろしさもあり、ハラハラドキドキしながら逃げまどう!まるで泥まみれの神様と鬼ごっこをしている様なお祭りなのです。

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家にも車にも全身にご利益を!

パーントゥは厄払い以外に、新築の家や新生児(新しい命)に好んで取りつく悪霊を祓うと同時に、嘉例(カリー)をつける(縁起をつける)というもう一つの役割も担っているので、新築の家々には必ずあがり家の中でも豪快に泥を付けてまわります。

厄払いは土(大地に根差して)と金(鋼鉄のように丈夫に)のように人も家も繁栄するように願いをこめて泥を塗るので、家主はパーントゥにお酒をふるまいもてなします! 赤ちゃんの顔にも泥を塗り、ピカピカの車やパトカー小さな子供も全身泥だらけ。足をかけられて転ばされ、その上から覆いかぶさって泥をつけられる人、 挟み撃ちにされ、両側からべったり塗られる人。子どもを抱きながら、顔にこれでもか!と泥を塗りこまれるお母さん。この日は、集落中が泥だらけです!

しかしこの泥を塗りたくられる事で、1年間病気になることもなく、健康に過ごせるというご利益があるので、家の中も顔も泥だらけなのに皆さんなんだか嬉しそうなのです。

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伝統行事を理解したうえでのご参加を!

パーントゥ・プナハが行なわれる日は、旧暦9月の戊の日から数日内に開催と定められていますが、日程の最終決定は集落の神職者によって決められています。ギリギリまで日程が分からないので、島の人でなければなかなか参加しづらい祭りなのです。

しかし近年、観光でパーントゥ・プナハを見に訪れた方から苦情が寄せられ、対応に苦慮しているという事です。島の住民は泥を塗られても「ちゃんと厄よけして、健康を願ってくれてるんだから」と笑顔で「ありがとう」と声を掛け、お酒やおすしを振る舞う姿まで見られるのですが、観光で訪れた方の中には、「ここまでとは思わなかった」とショックを受ける方や、「服を汚された」「抱きつかれた」「カメラを泥だらけにされた」などというクレームが年々増えており、数年前には怒った観光客の男性がパーントゥを暴行する事態にがおこり、行事の中止が検討された事もあります。

沖縄大学の須藤義人准教授=映像民俗学=は「こうした祭りはお化け屋敷のアトラクションではない。訪れる側は事前に意味合いを調べ、地元の人が大切にする神様として尊重する必要がある。迎える側はパンフレットに明記するなどの注意喚起をしてほしい」と指摘しています。

これを受け、開催当日はパーントゥの周囲に複数の付添人を配置したり、今まで島の観光資源として【パーントゥ・プナハ】をアピールしてきた宮古島観光協会も大々的に宣伝するのを控えるなどの対応をとっています。受け入れキャパシティを超えた観客が流入することを防止する為、2010年頃からはホームページ上には開催日程を記載せず、直接問い合わせがあった場合のみ伝える対応に変えたり、開催日を直前まで公表しない工夫などもしているそうです。

宮古島観光協会の担当者は、お越しの際は必ず『汚れてもいい服で来てください』と念を押しています。

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ユネスコの無形文化遺産候補へ申請!

国の文化審議会は2016年2月17日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産候補として、神の使いに仮装した住民が集落を回り、厄払いや悪霊払いのために泥をつける「宮古島のパーントゥ・プナハ」など7県の行事を申請することを決定しました。

「地域の人々の絆(きずな)としての役割を果たしている無形文化遺産の保護・伝承の事例として、国際社会における無形文化遺産の保護の取組に大きく貢献できる」と提案し、3月末までにユネスコに申請するという事です!【パーントゥ・プナハ】は島尻集落の大切な祭りであり神々への大事なニガイ事(神への礼拝)守り神です。

パーントゥのンマ(親)を務めた方は、『伝承者である私たちがパーントゥプナハの本当の意味を伝え、受け継ぎ、パーントゥの存在に誇りを持ちこれからもパーントゥの伝統的な行事を大切守り続けたいと思っています。』と語っておられます。地域の人達によって百数十年間受け継がれたこの【パーントゥ・プナハ】これからも形を変える事なく続いてほしいお祭りです。是非一度この一風変わった伝統的なお祭りに参加して、嘉例(カリー)をつけてもらってみてはいかがでしょうか!

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