貴重な時間を有効に使い、おもいっきり満喫したい沖縄旅行。
沖縄での観光地巡りの移動手段は、那覇市以外は車が主流です。車と行っても、レンタカーをはじめ、観光バス、観光タクシーと様々。
運転できない人やペーパードライバー、さらには、観光地でお酒を飲みたい人は、レンタカーではなく、観光バスや観光タクシーを利用するのが良いでしょう。
また、観光スポットの滞在時間を自由に決めたい人には、観光バスではなく、観光タクシーの方がぴったりといえるでしょう。今回は、沖縄の主流の移動手段のひとつ、観光タクシーについてご紹介します。
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タクシー観光のすすめ

運転免許なしで自由に観光したい人にピッタリ
車移動が主流の沖縄観光旅行。車の運転ができる人はレンタカーを利用すれば不自由ありませんが、免許を持っていない人やペーパードライバーの旅行者は、観光タクシーを利用するのも一つの選択肢です。もちろん、観光地でお酒を飲みたい人にも観光タクシーはおすすめ。
観光タクシーのメリットは、沖縄の歴史や文化を知り尽くした地元のドライバーが案内してくれるので、深みのある内容の濃い旅ができることが挙げられます。
他にも決まったルートを巡る観光バスと違って、行きたい場所だけを巡れること、乗り換えの必要がないので、貴重な旅行時間を有効に使えること、運転技術があり、沖縄の道を知り尽くしたドライバーに運転を任せることができることなど、多くのメリットがあります。
観光バスと観光タクシーどちらが安い?
観光バスツアーは、施設の入園料や昼食代が含まれるものもあり、時間や車種によって料金が設定されている観光タクシーと料金設定が違うため、一概に比べることはできません。ここでは、参考までに利用時間で料金比較をしてみます。
例)古宇利島→沖縄美ら海水族館→御菓子御殿→万座毛→琉球村を巡る観光バスツアーは、所要時間約9時間~10時間、沖縄美ら海水族館の入園料や有料道路代金などが含まれ、大人5,200円。
一方、観光タクシーの普通車(1~4名)の場合、9時間の利用で1台24,000円(目安)、4人で利用したら1人あたり6,000円、さらに、沖縄美ら海水族館の入館料1,850円を加えると、7,850円となり、料金的には、観光バスツアーのほうが安いといえます。
ですが、観光バスツアーの場合は、見学時間が設定されているという不自由さもあり、また、行きたい場所がツアープランに入っていなかったら行くことはもちろんできないので、旅の目的や自分の旅のペースによって、観光バスか観光タクシーかを選ぶのが良いでしょう。
観光タクシーを利用するときの注意点
観光タクシーにかぎらず、沖縄でタクシーを利用する際に注意してほしいのが、首里城など鉄板の観光地で客引きしているタクシーや、駐車禁止の場所にもかかわらず、長時間、違法で客待ちをするタクシー、また、とってもしつこくおすすめの観光スポットを押してくれるタクシーです。もし、こういったタクシーにあやまって乗ってしまった場合は、早めに降車しましょう。
タクシーで観光するメリット

沖縄の歴史・文化などの知識が豊富
沖縄では、2007年から、安心・安全なタクシー乗務員を認定する「沖縄観光タクシー乗務員資格認定制度」がスタート。認定されたタクシードライバーは、研修や試験をクリアした、沖縄の歴史・文化などの豊富な知識を有し、接客マナーに優れた人材となっています。
乗務員のレベルは「ブルーリボン」「ゴールドリボン」「プラチナリボン」の3段階。「ブルーリボン」は、安全運転技能に優れ、沖縄の歴史や文化について豊富な知識を有し、接客マナーにも優れた乗務員のこと。お客様と共に観光スポットを回り、ガイドをすることもできます。
「ゴールドリボン」は、「ブルーリボン」の技術を有し、かつ、お客様からの要望に応じて、旅の行程プランのセッティングおよび案内ができる乗務員のこと。さらにハイレベルの「プラチナリボン」乗務員は、「ゴールドリボン」の技術を有し、かつ、6年以上の観光タクシー乗務の豊富な経験を活かした後進の育成を行える乗務員をさします。
該当するドライバーのタクシーには、それぞれ、「ブルーリボン」「ゴールドリボン」「プラチナリボン」のステッカーが貼ってあります。
自分たちだけの観光プランが組める
観光タクシーは、所要時間で料金設定がされるので、自分の行きたい場所だけ巡るオリジナルの観光プランが組めるというメリットがあります。
例えば、お酒好きな人は、泡盛の酒造所や地ビール工場をめぐる旅を企画するのも良いでしょう。運転もしなくて済むので、行く先々で、お酒を嗜むことができますよ。
シルバー割引が使える
「沖縄観光タクシー.net」の観光タクシーでは、「1日1組限定シルバー割引プラン」が設けられています。利用する際、利用者の中に1名でも60歳以上の人がいたら、通常価格から8%割引してくれます。1日1組限定のため、お早めにご予約を。
<沖縄観光タクシー.net>
【HP】https://www.1st-taxi.net/
観光タクシーのコースづくりのコツ
観光タクシーでは、時間ごとの料金設定になっているので、まず、自分の行きたい観光スポットをリストアップし、そのスポットを一番効率的に回れるルートプランをタクシードライバーに相談するのが良いでしょう。
また、観光タクシーで提案しているコースをベースに、行きたいところを追加するなど相談してみるのも良いでしょう。予算を少なめに抑えたいときは、あまり観光スポットを欲張らないのがコツ!
本島タクシー観光のモデル例

北部を巡る(空港やホテル→万座毛→美ら海→食堂→備瀬フクギ並木→パイナップルパーク→空港やホテル)
那覇空港から約1時間30分~2時間ほどの観光エリアを巡るプランのため、余裕をもったプランを立てるのが良いでしょう。所要時間の目安は8時間~10時間。料金の目安は、普通車(4人乗り)1台22,000円~26,000円
・万座毛
入場料無料でいつでも行ける北部エリアを代表する景勝地「万座毛(まんざもう)」。象の鼻のような形をした断崖が特徴で、琉球王朝時代の尚敬王が、“一万人が座れる広い毛(原っぱ)”と評したことが名前の由来となっています。
万座毛観光の観光時間の目安は、50分(ゆっくり)、30分(平均)。
・美ら海水族館
大人気の観光スポット「美ら海水族館」。見どころの一つが、全長8.7mものジンベエザメなど多種多彩な魚たちが泳ぐ高さ8.2m、幅22.5mもある大迫力の巨大水槽です。
美ら海水族館の観光時間の目安は、2時間30分(ゆっくり)、1時間30分(平均)。入場料金は、大人1,850円、高校生1,230円、小・中学生610円。時間を有効に使うためにも入場券は事前に購入しておくのが良いでしょう。
・備瀬フクギ並木
2万本ものフクギが植えられた、沖縄の古き良き原風景を体験できるスポットです。
備瀬フクギ並木の観光時間の目安は、1時間30分(ゆっくり)、50分(平均)。
・ナゴパイナップルパーク
パイナップルをテーマにしたテーマパーク「ナゴパイナップルパーク」。パイナップル畑やパイナップルを使ったお菓子やジュースの試飲試食コーナーなどがあります。お土産スポットとしても人気。
ナゴパイナップルパークの観光時間の目安は、1時間(ゆっくり)、40分(平均)。入場料金は、高校生以上850円、中学生600円、小学生450円。
中部を巡る(空港やホテル→やちむんの里→琉球村→お食事→ビオスの丘→中村家住宅→空港やホテル)
那覇空港から約1時間ほどの中部エリアを巡るプラン。所要時間の目安は8時間~9時間。料金の目安は、普通車(4人乗り)1台22,000円~24,000円。
・やちむんの里
沖縄の伝統工芸のひとつ“やちむん=焼き物”の工房が集まる工芸村「やちむんの里」。手頃な価格で手作りのやちむんが買えるので、おみやげ選びにもぴったりのスポットです。
やちむんの里の観光時間の目安は、1時間30分(ゆっくり)、1時間(平均)。
・琉球村
沖縄の文化・芸能体験ができるテーマパーク「琉球村」。琉球古民家やエイサーの演舞のほか、紅型や体験やサーターアンダギーづくりなどの体験教室も充実しています。
琉球村の観光時間の目安は、2時間30分(ゆっくり)、1時間30分(平均)。※遊びどころが満載なのでゆっくり過ごしたい場合は、多めに観光時間をとるのもよいでしょう。入場料金は、16歳以上1,200円、6歳~15歳600円(工芸体験などは別途料金)
・ビオスの丘
広大な敷地内に沖縄の亜熱帯植物が生い茂る自然植物園「ビオスの丘」。亜熱帯特有の植物やらんの花など動植物を「湖水観賞舟」にのって観察するジャングルクルーズが人気です。
ビオスの丘の観光時間の目安は、2時間(ゆっくり)、1時間30分(平均)。入園料は、中学生以上900円、4歳~小学生500円。湖水観賞舟の料金は、別途中学生以上800円、4歳~小学生500円。
・中村家住宅
19世紀初期頃に建てられたといわれる豪農の住宅で国指定重要文化財でもある「中村家住宅」。戦前に見られた沖縄の住居の建築様式の特徴全てが組み込まれている非常に貴重な住居です。
中村家住宅の観光時間の目安は、30分(ゆっくり)、20分(平均)。
南部を巡る(空港やホテル→首里城→斎場御嶽→お食事→おきなわワールド→琉球ガラス村→空港やホテル)
那覇空港周辺となる沖縄本島南部のエリアを巡るプラン。所要時間の目安は6時間~7時間。料金の目安は、普通車(4人乗り)1台18,000円~20,000円。
・首里城
那覇のシンボルで世界遺産にも登録されている首里城公園内にある「首里城」。沖縄観光の鉄板スポットです。
首里城の観光時間の目安は、2時間30分(ゆっくり)、1時間30分(平均)。有料区域の入場料は大人820円、高校生620円、小中学生310円。
・斎場御嶽
斎場御嶽(せーふぁうたき)は、琉球王朝時代、国家的な重要な祭事が行われた場所であり、沖縄最強の聖地といわれています。
斎場御嶽の観光時間の目安は、1時間30分(ゆっくり)、1時間(平均)。
・おきなわワールド
約30万年かけて自然が創り出した全長約5kmの鍾乳洞「玉泉洞」をはじめ、築100年以上の琉球古民家を移築した沖縄の古き良き街並み、紅型や藍染めなどの体験工房、地ビール酒造所など、沖縄の歴史や文化を体験できるテーマパークです。
おきなわワールドの観光時間の目安は、3時間(ゆっくり)、1時間30分(平均)。入場料は大人1,650円、小人830円。
・琉球ガラス村
沖縄県内最大の手作りガラス工房「琉球ガラス村」。琉球ガラスの購入はもちろん、ガラス工房の見学や琉球ガラス体験など、 雨の日でも楽しめる観光スポットです。
琉球ガラス村の観光時間の目安は、1時間30分(ゆっくり)、50分(平均)。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
時間を有効に、自分の行きたい場所だけを巡るには、融通がきく観光タクシーがぴったりです。とはいえ、巡る場所を欲張ると1カ所あたりの滞在時間が短くなってしまうので、ゆとりをもって計画を立てましょう。
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