同じ日本でありながら亜熱帯に属し、独特の文化を築き上げてきた沖縄は一年を通して高い人気を誇るリゾート地です。南の島のイメージである青い空と透き通る海のコントラスト、鮮やかな植物と沖縄らしい建造物など見どころはたくさんあります。
縦に長く伸びる地形の中で地域によって見える景色も異なり、時間帯によって表情を変える海を眺めているだけでもまるで心が洗われていくようで、そんな沖縄には魅力的なドライブスポットが多くあります。
本記事では沖縄でのおすすめドライブコースについてご紹介していきます。沖縄旅行に行かれる際には、是非一生の思い出に残るドライブへ出掛けましょう。
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Contents
1.沖縄のエリア別おすすめドライブコース
沖縄本島は大まかに南部・中部・北部に分かれており、エリアによって様々な特色があります。
また沖縄は走りやすく整備された道路も多いので、レンタカーで慣れない土地を走るのはちょっと不安・・・という方でも大丈夫。
観光スポットだけでなく、その道中も楽しめるのが沖縄の魅力でもあります。
本島には高速道路もありますが、時間に余裕があるなら絶景ポイントや海沿いの道をのんびり走りながら移動することをぜひおすすめします。
1.沖縄南部エリアのおすすめドライブコース
南部エリアは空港からの距離も近く、手軽にぐるっと回ってくることができます。
半日でも十分楽しめる南部のおすすめコースはこちらです。
(1)あざまサンサンビーチ
一面に広がる白い砂浜、透き通った海のあざまサンサンビーチでは、数々のマリンアクティビティを楽しむことができます。またカップルには“しあわせの鐘”も人気です。
(2)知念岬公園 (あざまサンサンビーチより1.2km)
地平線まで一面に綺麗な海を見ることができ、沖縄の海といえばこの“青”ではないでしょうか。
(3)ニライカナイ橋 (知念岬公園より2.2km)
独特の橋の構造と、そこから望む景色はまさに圧巻。一度見たら決して忘れない光景です。
(4)ケーブ カフェ (ニライカナイ橋より10.3km)
鍾乳洞が崩れて森と一体化してできた「ガンガラーの谷」にあるカフェ。本当にカフェがあるの?と言いたくなるような独特の入口からわくわくが止まりません。
夏でも涼しげな風が吹き、コーヒーを飲みながらついつい長居してしまいそう。
(5)波の上ビーチ (ケーブ カフェより15.3km)
設置されたことでニュースにもなった「海のポスト」がある場所です。特殊な耐水性のはがきを海の中から届けることができるとして、ダイバーたちが多く集まります。
海上に出ているポストもあるので、絵葉書や沖縄らしいポストカードを投函してみてはいかがでしょうか。
2.沖縄中部エリアのおすすめドライブコース
どこか日本離れしたような雰囲気の漂う沖縄中部はお洒落な若者の集まる土地です。
まるで海外のようなリゾート感のあるショップや異国情緒あるビーチなどが人気を集めています。
(1)アメリカンビレッジ
数多くのショップから映画館までが入った複合施設。その名の通り沖縄に住むアメリカ人もよく利用しており、沖縄独特のアメリカンな雰囲気を特に感じられる場所ではないでしょうか。
(2)残波岬・残波ビーチ (アメリカンビレッジより16.4km)
読谷村にある突き出た残波岬は、2kmほどの絶壁が続くダイビングスポットです。海と空に白い灯台がよく映え、晴れた日には視界いっぱいに広がる海。さらに夕方には最高のロケーションになります。
(3)やちむんの里 (残波岬・残波ビーチより8.1km)
ここ読谷村は焼き物が盛んな地としても有名です。多くの窯元が軒を連ねており、沖縄特有の赤い瓦屋根の建造物を多く見ることができます。
素朴ながらも現在まで受け継がれてきた伝統を感じることができます。
(4)勝連城跡 (やちむんの里より20.3km)
2000年に世界遺産に登録されたことで話題となった勝連城跡は12世紀ごろに造られたと言われています。小高い丘の上にあり、東の海岸一帯を見渡すことができます。
3.沖縄北部エリアのおすすめドライブコース
中部の都会的なイメージとは一転し、北部は昔のままの原生林やマングローブ群生地があったりと自然が多く残されています。
那覇から少し離れているため観光客も少なく、沖縄の本来の姿に触れることができます。
(1)美ら海水族館
北部にある沖縄の水族館といえばここ。大迫力のジンベイザメや沖縄近海にも生息しているサメの数々、規模や施設の充実度など幅広い世代から人気のスポットです。
(2)今帰仁城跡 (美ら海水族館より7.2km)
こちらも世界遺産に登録されている城跡です。標高100mほどに位置し、やんばるの地を守るために13世紀ごろに建てられたとされています。
(3)屋我地島 (今帰仁城跡より12.7km)
古宇利島へ続く古宇利大橋は屋我地島との間に架かっています。サトウキビ畑が多く、のどかな田舎風景の広がる場所です。
海沿いに面した民宿が多くあり、プライベートビーチのような贅沢感を味わうことができます。
(4)古宇利島 (屋我地島より6km)
別名・恋の島とも呼ばれる古宇利島はカップルや家族連れで常に賑わいを見せています。有名な古宇利大橋の下のビーチや、ハートロックのあるビーチなど、小さい島ながら綺麗な砂浜を持つビーチを多数楽しむことができます。
ブルーシールアイスを片手に散歩してみてはいかがでしょうか。
4.沖縄文化・歴史を堪能できるドライブコース
日本列島の中でも離れた位置にあることから、沖縄では独自の文化・文明の発達とともに成長してきました。
そして沖縄はたくさんの犠牲を強いられた激戦の地でもあります。
(1)ひめゆりの塔(平和祈念資料館)
戦時中の生々しい記録が多く残されている資料館です。修学旅行などで訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。
当時を知る“語り手”の話を聞くこともでき、決して忘れてはいけない戦争の悲劇を今に伝える貴重な場所です。
(2)喜屋武岬 (ひめゆりの塔より6km)
戦時中、米軍に追い詰められた人々が身を投げたという悲しい歴史のある岬です。ここで起きた現実を考えながら眺めていると、今ある平和の暖かさと戦争の無情さに心が痛みます。
(3)おきなわワールド (喜屋武岬より15.9km)
沖縄のすべてを体感できるテーマパークです。美しい鍾乳洞やハブ園、ハブとマングースのショーなど見どころがたくさん。
沖縄らしい建造物も多くあり、お土産ショップも充実しています。
2.目的別ドライブでの沖縄デートで巡りたい観光スポット
ノープランで素敵な景色につられて走るドライブも楽しいものですが、せっかく沖縄に来たのであれば主要スポットは押さえておきたいですよね。
ある程度ドライブコースが固まってきたらうまく組み込んで、より充実したプランにしていきましょう。
1.水族館
沖縄の水族館といえば「沖縄美ら海水族館」は外せません。
海洋博公園内にある美ら海水族館は、世界最大級の水族館として開園当初から注目を集めており、「沖縄の海との出会い」をコンセプトとして77の水槽が展示されています。
なかでも人気があるのは、世界初となる長期飼育に成功したジンベエザメ。
水族館の可愛らしいキャラクターにもなっており、餌付けの時間ではより近くで迫力あるジンベエザメの生態を観察することもできます。
水族館というと子供向けなイメージもありますが、そんなことはありません。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
2.海・絶景
海を望む絶景スポットとして名高い「万座毛」は断崖の先に象の鼻のような形をした岩が付いていることで知られています。
きちんと立てられた柵などは少なく、崖のギリギリまで行けば大の大人でも足がすくむほど。(子供がいる場合には注意が必要です。)
眼下に広がるエメラルドグリーンが混ざり合った美しい海に、吸い込まれるような恐怖心さえ覚えます。
駐車場の周りにはお土産さんが軒を連ねており、所要時間は20分ほどなので休憩がてら寄り道にもぴったりです。
3.美しい自然を楽しむ
鮮やかな緑の中に続く小径で、ゆったりと流れる沖縄の時間を感じてください。
「備瀬のフクギ並木」は癒しスポットとして人気があり、歩いてみるもよし、レンタサイクルはもちろん水牛に乗ることもできます。
ここには2万本にもおよぶフクギが植えられており、途中にお洒落な隠れ家風カフェやシークワーサーかき氷を売る屋台もあります。
夏でも木々の間から爽やかな風が穏やかに吹き込み、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
4.輝く夜景を楽しむ
近年注目を集めている、那覇市内を一望できるスポットの雨乞嶽はご存知でしょうか?
はじめは地元の人しか知らないような穴場でしたが、その美しい景色から口コミで広がり、公園として綺麗に整備されました。
天気が良い日には東シナ海まで望むことができるロケーションですが、まだまだ訪れる観光客は少ないので、大切な人と2人きりの時間を過ごすにはぴったりの場所です。
5.橋からの絶景を楽しむ
まるで海の上を走っているように1960m続く「古宇利大橋」は国頭郡今帰仁村の古宇利島と名護市屋我地島の済井出を繋いでいます。
橋の両側に広がる綺麗に透き通ったエメラルドグリーンの海は息をのむほど美しく、まさに絶景と呼ぶにふさわしいこの場所に魅了される人々が後を絶ちません。
渡った先にある古宇利島はハートロックや古宇利オーシャンタワーなどの観光スポットをはじめ、ダイビングに適したビーチもあり多数アクティビティが用意されています。
6.ドライブ中に聞きたい音楽
どっぷり沖縄ドライブに浸る為にはBGMも欠かせません。
沖縄出身のアーティストは沖縄民謡独特の音や合いの手などが使われていたりと、全国的な知名度を誇っていても地元愛が滲み出ている人が多くいます。
普段聞かないような音楽をあえてチョイスしてみるのも面白いのではないでしょうか。
- かりゆし58
- HY
- ORENGE RANGE
- BEGIN
現代の音にうまく落とし込んだ、沖縄の伝統を感じられる楽曲を多数世に送り出しています。他にも沖縄伝統の音楽を集めたアルバムなども、最近ではCMをはじめとして注目されていますよね。
3.絶景を楽しめる沖縄ドライブスポット
人の手によって造られた物も素敵ですが、やはり沖縄は自然の力の偉大さを感じられる場所が人気を集めています。
日本とは思えないほどの綺麗な海はずっと眺めていても飽きませんし、パワースポットとされる神聖な場所に立っているだけで心がスーッと落ち着きます。そんな気持ちを味わいたければぜひ訪れてみたい場所、また途中で寄り道してみたい場所をご紹介します。
1.知念岬公園
緑あふれる自然のなかに遊歩道が整備されており、綺麗な弧を描く水平線と久高島を見ることができます。眼下に広がる海は綺麗に澄んだ青の色、爽やかな風を感じながらゆったりと芝生の上でくつろいでみてはいかがでしょうか。
また元旦には初日の出の鑑賞スポットとして有名な景勝地であり、多くの人々で賑わいます。斎場御嶽の近くにあるので、合わせて一緒に歩いてみたいスポットですね。
2.ニライカナイ橋
沖縄南部のスポットといえば外せないのが、ドライブコースでもご紹介したニライカナイ橋です。1200m続く橋の真ん中からニライ・カナイと名前が分かれており、その由来は古くから伝わる神々の住む島という意味だとされています。
特徴的なコースとそこから見える絶景は素晴らしく、沖縄旅行の度に何度も訪れるという人も多い場所です。くねくねとカーブしながら高低差のある道を抜けると一面に広がる景色はこれぞ沖縄。近くにはカフェや展望台もあるので、車から降りて一休みするのもおすすめです。
3.ガンガラーの谷
東京ドームほどの広大な面積を持つガンガラーの谷はかつて鍾乳洞でした。洞窟が崩れて森と一体化し、現在は太古のパワースポットとして知られています。
その特異な環境から珍しい動植物も多く、ネイチャーガイドツアーも人気。子宝祈願のイキガ洞と縁結びのイナグ洞、命の誕生を願う種之子御嶽があり、一万年以上昔には祖先である港川人が住んでいたと言われています。パワースポットという名に恥じない体験をここで味わうことができます。
4.ナゴパイナップルパーク
名護市にあるナゴパイナップルパークはその名の通りパイナップルをメインとしたテーマパークです。色鮮やかな南国のフルーツや植物が育成されており、もちろん販売も行われています。
またパイナップルのデザインが施されたカート・パイナップル号は子供にも大人気!自動運転なので免許がなくても大丈夫。南国らしい亜熱帯の森やパイナップル畑の中を散策することができます。もちろんカートには屋根が付いているので雨の日も安心です。
沖縄らしさを感じられる場所でありながら、マリンアクティビティが苦手な方でも楽しむことのできるおすすめスポットです。
5.崎山酒蔵廠
明治三十八年創業の崎山酒蔵廠は数々の名だたるコンクールでいくつもの賞を受賞してきました。中でも沖縄の特産である泡盛は県知事賞を4度も受賞したという素晴らしい経歴を持ちます。
琉球王朝時代より受け継がれてきた酒蔵を見学することも可能。沖縄で泡盛を探すなら、ぜひここを訪れてみてください。ここでしか手に入れるのことのできない限定酒や、飲み比べができる多数の試飲も用意されており満足のいく一本がきっと見つかります。
4.沖縄のドライブ中に食べたいグルメ
旅行の楽しみといえばご当地ならではのグルメ!という方も多いのではないでしょうか。沖縄にはアメリカ軍基地もあり、街中を歩く外国人も多いことから地域によってはまるで海外のような雰囲気を持つ場所も多数あります。
お洒落なレストランにカフェ、日本人の口に合うようにアレンジされたこだわりのメニューもたくさん。せっかくなら雰囲気も素敵なお店を選びたいですよね。数ある中でもリピーターの多い、評判の良いお店をご紹介します。
1.ドライブインレストラインハワイ

こちらは沖縄美ら海水族館の近くにあり、本格的な沖縄料理からリブステーキなど人気の肉料理まで、多くのメニュー展開で評判のレストランです。
中でも特に力を入れているのがボリュームたっぷりのステーキとハンバーガー。過去にはランチ選手権で優勝したこともあり、観光客だけでなく地元の人からも愛されていることがわかります。昔ながらの沖縄のイメージを残した店内は、ほっと落ち着けるような雰囲気。
お弁当やオードブルなどのテイクアウトにも幅広く対応しています。ファミリーにもカップルにおすすめです。
2.シーサイドドライブイン
海沿いにあり、店内からの眺めも素敵なレストランで和洋中と食事を楽しむことができます。米軍基地の中にあったレストランに影響を受け、アメリカンスタイルのレストランとして恩納村にオープンしました。
まるで海外映画に出てくるような見た目とは裏腹に、店内はレトロ感漂う内装でドライバーたちの休憩場所として開店当初から親しまれてきました。
またすべてのメニューがテイクアウトできるという特徴もあり、お気に入りのメニューを選んでドライブしながらの軽食も素敵ですね。
まとめ
沖縄には公共の交通機関が少ないので、本島をじっくり回るのであればレンタカーの利用がおすすめです。車社会なので広い駐車場を完備したレストランやショップも多く、観光スポットにも駐車スペースがきちんと確保されているのが嬉しいところ。
島内の幹線道路は綺麗に整備されていてとても走りやすく、北部へ向かうにつれ海沿いの道も交通量は少なくなっていくので、移動手段としてだけでなく移動の時間も楽しめるようなコースにしたいですね。
まだまだ観光地化されていない絶景スポットもたくさん隠れているので、自分だけの穴場を探してみるのも良いかもしれません。
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