そこで今回は、ヤンバルクイナの特徴・魅力と沖縄でヤンバルクイナに会う方法4つをご紹介します。
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ヤンバルクイナの特徴と魅力とは
ヤンバルクイナは沖縄の北部(やんばるの森)にのみ生息する絶滅危惧種に認定された鳥です。
このように希少種となっているヤンバルクイナですが、その魅力はどこにあるのでしょうか。それは愛くるしい見た目です。
30cm程度の小さな身体に長い脚でひょこひょこと歩きます。赤いくちばしと黒いボディのバランスも美しく、野生のヤンバルクイナを見た時は思わず見とれてしまうほどです。
また、短くて丸っこい翼も特徴の一つです。ヤンバルクイナはほとんど飛ぶことができない鳥類なのです。
ヤンバルクイナに出会う4つの方法
ここまでお伝えしたようにヤンバルクイナは希少種です。沖縄本島で探したとしてもどこでも見られるものではありません。
ではどうすればヤンバルクイナに出会うことができるのでしょうか。その4つの方法を以下に紹介します。
1.やんばるの森のツアーに参加する
ヤンバルクイナに出会う為には、ヤンバルクイナが出没するエリアに行くことが大前提となります。
前述したように、ヤンバルクイナが表れるのはやんばるの森です。したがって、何かしらのアクティビティやツアーに参加する際は、やんばるの森で実施されるものに参加しましょう。
幸いやんばるの森はレジャーが活発で、いくつかの施設がツアーを提供しています。内容はカヌーやリバートレッキング、もしくはガイドさんと共に歩くやんばるの森探索など様々なものがあります。ヤンバルクイナは簡単に出会えるものではりません。
したがってそれに固執しずぎずに、まずは楽しむことが大切です。ヤンバルクイナのことを忘れるくらいやんばるの森を楽しんでいたら、ひょこっとヤンバルクイナに出会えるかもしれません。
ツアーHP:天然記念物ヤンバルクイナ観察ツアー
2.やんばるの森の中の施設に宿泊する
ヤンバルクイナと出会う確率を高める為には、宿泊施設にも拘りましょう。
どうしても飛行機を使って沖縄本島に行くとなると那覇の近くにホテルをとってしまいがちですがそれではいけません。やんばるの森付近、もしくは森の中の施設に宿泊しましょう。
やんばるの森の中の宿泊施設はそこまで多いわけではありませんが、オフシーズンであれば予約は比較的取りやすくなっています。
森の中の施設の一つに、やんばる学びの森という施設がありますが、ここであれば運が良ければ、敷地内からでもヤンバルクイナと出会える可能性があります。
ヤンバルクイナに出会うことを目的の一つとして旅行するなら、できるだけ宿泊はやんばるの森の中か、その周辺から選びましょう。
宿泊施設:やんばる学びの森
3.ドライブコースをやんばるの森周辺にする
ヤンバルクイナと出会う為には、徹底してやんばるの森で過ごすことが欠かせません。もし沖縄本島でドライブするのであれば、そのドライブコースもできる限りやんばるの森周辺にしておきましょう。
そうすればレンタカーで走行中にヤンバルクイナに出会えるかもしれません。
4. ヤンバルクイナ生態展示学習施設へ出かけよう
野生のヤンバルクイナにこだわりが無い場合は、ヤンバルクイナ生態展示学習施設に出かけましょう。
ここであれば飼育されたヤンバルクイナと出会えます。それだけではなく、じっくりと展示資料を読み込めばヤンバルクイナについても色々と詳しくなれるかもしれません。
ヤンバルクイナ生体展示学習施設:安田くいなふれあい公園
yヤンバルクイナの生息区域は限られている
上記でも述べた通り、ヤンバルクイナは沖縄本島の北部にのみ生息しています。
その理由は、広大なやんばるの森が沖縄本島ではもう北部にしか残されていないからです。
沖縄も日本の他の地域と同じように、開発が進み、年々自然環境が破壊されています。
日本とは思えない程広大なエリアに広がる沖縄本島北部のやんばるの森も少しずつ減少しているのです。
ヤンバルクイナはその名前が示すように、やんばるの森に生息しています。
したがってやんばるの森が減ることは、ヤンバルクイナの生息地域を狭めている行為でもあるのです。
しかしヤンバルクイナが絶滅危惧種とされるようになったのは、この環境破壊だけが原因ではありません。
実はハブとマングースで有名なマングースがヤンバルクイナの減少に関係しているのです。
ヤンバルクイナが絶滅に向かった理由とマングースとの関係について
マングースはヤンバルクイナを捕食します。そもそもマングースは沖縄本島に生息していた動物ではありません。
ハブ駆除を目的として、人為的に持ち込まれた動物なのです。ハブとマングースの戦いがイベントとして今でも沖縄各所で開催されているように、マングースはハブと戦います。
しかし、実はマングースはハブの駆除にはあまり効果を上げていません。その理由はハブとマングースの習性にあります。
マングースは日中活動しますが、ハブは夜行性です。日中に休み夜間に活動するのです。そうなると、沖縄に放たれたマングースもよほどタイミングが合わなければハブと戦うことはありません。
夜更かしするマングースがいれば、夜間にハブと対決しているのかもしれませんが、それはあくまでも少数派です。ハブを殲滅するには至りません。
その結果マングースは繁殖を繰り返し、どんどの生息数を増やしていきました。しかもマングースは基本的に肉食です。
昆虫や爬虫類も捕食しますが、肉食傾向が強いのです。出会った小動物全てを捕食するといっても過言ではありません。
哺乳類、鳥類、問わず空腹になればどんどん捕食していきます。
ガンジス川流域から沖縄にやってきたマングースは、在来種であるやんばるの動物達を捕食し続け、繁殖し数を増やしていったのです。そして特にとの被害が大きかったのがヤンバルクイナなのです。
普通の鳥類であれば、天敵に襲われた際は、羽ばたき空に逃げていきます。筋力が弱く、骨格も弱い鳥類は地上で肉食の哺乳類と戦うことはできません。基本的には戦わずに逃避します。ヤンバルクイナもその習性は同じです。
天敵と出会えば逃げるのですが、ヤンバルクイナは空を飛ぶことができません。そもそもものやんばる地域の生態系の中では天敵も少なく、空を飛ぶ必要が無かったのかもしれません。
空を飛ぶ進化が必要なかったのか、それとも空を飛んでいたものが退化して飛ばなくなったのか、それはどちらか分かりませんが、ヤンバルクイナは空を飛べないのです。
実際のヤンバルクイナを見れば分かりますが、移動はスズメやニワトリが地上を動き廻るのと同じような動きをします。
リスや猫科の動物のように、地上を素早く動き廻ることはできません。その結果マングースにとっては格好の標的となり、その数は激減していったのです。
ただ現在はこの問題への対策としてある施策がとられています。それはマングースの捕獲です。
野生に放たれたマングースを県や研究機関が一緒になって捕獲することでマングースの数を減らしているのです。その結果ヤンバルクイナの減少は以前よりは改善されてきています。
しかしながら道路に飛び出したヤンバルクイナの交通事故など、ヤンバルクイナに対する脅威は無くなったわけではありません。
このような脅威からヤンバルクイナを守り存続させることは、沖縄にとって重要な課題の一つなのです。
まとめ
ここまでヤンバルクイナの魅力と出会う方法について紹介しましたが、いかがでしたか。野生のヤンバルクイナは簡単に出会えるものではありません。したがって、ヤンバルクイナと出会うことを目的とする場合は、ある程度の日数やんばるの森で滞在することが大切です。
しかし野生のヤンバルクイナにこだわらないのであれば、ヤンバルクイナ生態展示学習施設はおすすめの施設です。時間に余裕がない場合等は、このヤンバルクイナ展示学習施設への訪問を検討してみてはいかがでしょうか。
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